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【悲報】ライトノベルさん、異世界の知識レベルをあまりにも低く設定してしまう・・・

477 :風吹けば名無し:2018/03/04(日) 18:06:34.60 ID:+9w/8R+V0.net
 …いや、歓声の中、一つだけ雰囲気の違う笑い声が混ざっていた。龍一の声だ。

「ははは!ジャンプだって?笑わせるぜ!」
「んん?どうした馬の骨、何がおかしい?」
「おかしいに決まってるさ!これだけ人数が居て、誰もあの剣の取り方に気づいていないんだからな」
「ほお……そこまで言うからには何か策があるんだろうな?私の準備運動が終わるまでまだ少し時間がかかる。その間に、お前の言う取り方を見せてみるといい」

 龍一は自信満々と言った風に頷いた。

「大丈夫なの、リュウ……」
「あれを取れば良いんだろ。楽勝だぜ!」

 不満そうに龍一を見るミシェルに笑顔を向け、龍一は封印の間の中心へと歩いていく。

 ちょうど《聖剣》の封印されている吊るされている場所までたどり着くが、龍一は立ち止まらない。
 龍一が向かうのは部屋の隅、放置されている硬い箱と長い棒のところだ。

「おいおい、あんなもの、どうするっていうんだ?」
「ただの長い棒に、でかくて頑丈なだけの箱だぜ?何の役にも立たないだろ?」

 観衆の声を聞き、龍一はにやりと笑った。

 箱を《聖剣》の真下に置き、棒を持ってその上に登る!たったそれだけの工夫で、なんと箱の高さ分 《聖剣》 に近づくことが出来たのだ!

「なっ!」
「箱に乗ればその分 《聖剣》 に近くなります!背伸びよりもずっと効果的だわ!」

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