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【悲報】ライトノベルさん、異世界の知識レベルをあまりにも低く設定してしまう・・・

232 :風吹けば名無し:2018/03/04(日) 17:52:09.75 ID:+9w/8R+V0.net
「そうですか。では、列の一番後ろに並んでください。あと、名前を教えてください」

「俺の名前は田中龍一だ。字はこうだぜ」


 そう言って、龍一は地面に指で「田中りゅう一」と書いた。別に字までは聞かれていなかったが、とにかく「中」の字がかけるようになったのを人に見せたかったのだ。

 金髪の少女は龍一が地面に名前を書くと、驚いたような顔をした。


「貴方、ひらがなが書けるですか!?えっと『……りゅう……』。すみません、この『りゅう』の他に書いてあるのは?」

「俺の名前だ。『田中』と『一』って漢字で書いてあるんだぜ」


 龍一が胸をはると、近くで列に並んでいた人々からざわめきが起こった。


「『カンジ』……だって……!?」

「《賢王》様にしか使えないあの文字を書けるっていうのか!?」

「王都一の賢者すら、『ひらがな』と『カタガナ』を覚えるだけで精一杯だったって言うのに……」

「いや、待て、あいつが本当に『カンジ』をかけているかなんてわからないじゃないか。適当なことを言っているんじゃないのか?」

驚きと、疑い。

 周囲の反応を受けてなお、龍一は揺らぎすらしなかった。

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