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学園アニメの主人公「俺はどこにでもいる平凡な高校生だ」←これ
- 237 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2017/05/18(木) 15:40:10.50 ID:e1I0uGK5p.net
- “そうだ。マトモな人間では勝負すら許されないのなら、せめて速度を落とさない。一度あげた高揚(テンション)は徹底して緩めない。滾った血を死ぬまで燃やし続け、凡人に許された最高速を一生涯維持し続ける”
つまり、それは。
“それが窮地を駆け抜ける為の速さだ。いいかいアリカ先生。オレにとってスピードってのは、一度も止まらない事なんだ”
そう話している時ですら、正気を失っている事に他ならない。
この男の脳内は極限の仮定で渦巻いている。狂気に浸ることでトップスピードを維持している。
燃え滾る灼熱の血液。限界寸前の肉体、崩壊寸前の精神を以て、際限なく成長(かそく)する怪物たちを迎え撃つ。彼らが最高速に達する前に、自らの性能限界を叩き込む。
……故に、奇襲など通じる筈もない。全く逆だ。何故ならこの男こそ、常に奇襲を行なっている。
初動を必要とする全ての者に対して、最高速という初手で立ち向かう。肉体の機能ではなく、破綻した精神が築き上げたごく当然の不死論。
それがふじみ野吸血鬼―――日守秋星の、しごく単純な正体だった。
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