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博多駅また陥没
- 28 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/11/26(土) 02:25:01.23 ID:Sua4Jr3f0.net
- 「皆さん、食事の時間ですよー」
グリニッジ標準時ヒトハチマルマル、下原定子の声と共に502メンバーが食卓に集まってくる。
テーブルには豪華な食事が並び、8人分の取り皿が用意されている。
……
『偽ウィッチに与える食事は無いわ』
502の実質的なNo.2、エディータ・ロスマンがこう言ったのは1ヶ月前のことである。戦果を上げない教え子に苛立ち、しびれを切らしたのだ。
部隊のNo.2の命令であるため他のメンバーも反論することができず、リハビリのためとは言え戦果を上げることの出来ない隊長も見て見ぬふりをする有り様である。
それからと言うもの、自分の服を噛んで飢えを誤魔化してきた “偽ウィッチ”。最初こそ同情していたメンバーであったが、次第に無関心となり、中にはロスマンの“訓練”に加担するものも現れ始めた。
……
このままでは死んでしまうと、食事を前にして泣きながら懇願する雁淵ひかり。しかしロスマンはこれを一蹴する。
「死ぬまででいいからここに居させて下さいと言ったのはあなたでしょう。スープが冷めるからどこかにいってくれない?」
ロスマンに続き、他のメンバーもひかりの“命乞い”を一蹴する。大声で泣き叫び暴れるひかりを抑えつけ、ズルズルと部屋に運ぶサーシャとニパ。
声にもならない叫び声は鍵がかけられた扉越しでも聞くことができたが、その命の叫びに耳を傾けるものは誰一人いなかった。
翌朝、一人の少女が布団の中で冷たくなっていた。
死因は飢餓による極度の栄養失調。
しかしその死顔は憧れの姉と共に空を飛ぶ夢を果たしたかのような明るい笑顔だったと言う。
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