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【悲報】なろう作家、防具を紙扱いして自軍の装備を全て売り払う

247 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/10/21(金) 05:21:00.91 ID:WV+8QcfKa.net
>>198>>202
魔法があるから椅子や机がないことについての説明部分



 「薔薇と水色の花、この二つが同じ役割を放つように異世界では現世の代用品足り得るものが存在する」
 「えっと……何の話なのかな?」
 「ケーレス。何でも良いからスキルを使ってくれ」
 「う、うん?」

 私の言葉にとりあえず頷いたケーレスは掌の上に青い火の玉を浮かべる。

 「こ、これでいいのかな?」
 「ああ。この火の玉があるだろう? これは私たちに取っては不可思議な物だ。違うかな?」
 「そうだね、いきなり掌にこんな物が現れたらそれこそ魔法だろうね……あ、そういう」

 そこまで言ってケーレスは私の述べたい事が分かったようだった。

 「そうだ。私たちの世界は椅子や机と言った技術が発展してきた。そして異世界はその代用品として魔法という存在が発達していたという訳だ」

 「君の言いたい事は分かったよ。……この火の玉だって灯りになる。そうなれば懐中電灯といった技術は生まれないし必要だって無くなる。そういう事だろう?」

 そうなのだ。この世界には魔法という概念が存在している。
 その概念があるおかげで良い意味でも悪い意味でも文化レベルや技術に遅れが見られているのだ。

 「やはり君は賢い。普通ならばそれを理解するのに時間がかかるのだがね」
 「言っておくけどボクは君より年上なんだぞ、そのボクがこの程度の事、分からなくてどうする」

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